定休日を設けた話——先に休むと、仕事は締まる
- さかえ だいご

- 9月24日
- 読了時間: 2分

止まるのが、ちょっと怖い。自営業をしていると、ずっと泳いでいないと不安になる。マグロみたいに。けれど、あえて止まる日を先に決めたら、仕事の密度はむしろ上がった。そんな話です。
最初に決めたのは「二週間に一度は、必ず休む」。
家族と先に約束しました。予定表に“定休日”と打つ。旅行でも、散歩でも、映画でも、漫画を読むでも、ひたすら心身を休める、でもいい。やりたいことを先に置いておく。
すると不思議なもので、その日までの仕事に自然とギアが入る。休日の前には翌日の分までやらなければいけないことを終わらせ、ラジオを収録し、投稿予約もしておく。締め切りが少し前に来るだけで、手がよく動く。
「縛りを作ると強くなる」——好きな言葉です。気持ちよさと、ほんの少しの不快のあいだ。
背伸びしすぎず、でも楽すぎないラインに約束を置く。自分だけの決意より、家族や仲間との約束のほうが強い。破りたくなくなる。その小さな窮屈さが、集中のスイッチになります。
毎週月曜に必ず生き方、働き方のふり返りをしています。
先週やったこと、できなかったこと、改善点、来週の計画....
定休日を入れてから、このふり返りがシャキッとしました。時間に切れ目ができるから、濁りが減る。だらだらやっているつもりはなかったのに、のめり込みの“密度”が上がったのが自分でもわかるのです。
忙しさは、たぶん永遠に引かない。9月末が過ぎたら10月が忙しくなる。
「落ち着いたらやろう」の「落ち着いたら」は永遠にやって来ない。だから先にブロックする。時間を取ってしまってから、そこに向けて整える。そうやって動いたほうが、ぼくは機嫌がいい。家族も機嫌がいい。結果仕事もうまくいくようになる。
定休日といっても、豪華なことをする必要はないんです。海を眺める。道具を磨く。からだを休める。子どもと一緒に昼寝する。欲張らないほど、翌日の自分が軽い。小さな“余白”が、現場の品質を、日々の積み重ねを支えてくれる。
もちろん、これはまだ始めたばかりの実験です。初回の定休日前日からもう良さを感じているけれど、3ヶ月もすれば、売上利益や稼働時間、そして自分たちの機嫌と体調——数字と体感の両方でわかってくるはずです。
よかったら、皆さんの「確保したい時間」「定休日」も教えてください。忙しいけれど、先に決めてしまう。小さな縛りで、仕事を締める。そんなやり方が、あなたの毎日にも合いますように。







