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「休み方」を変えれば生き方や働き方を変えるヒントが手に入る、という話。

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生き方を変えたい、働き方を変えたい。多くの人が思うことはまず「休み方」で変えるきっかけを掴めるのではないかと思った出来事がある。


6年半勤めた会社を脱サラして地方移住、漁師となった今振り返ると、思えば「新婚旅行で2014年の2月に丸々2週間休みをとったこと」がキッカケだったな、と。


3月末前の忙しい時期に、半年以上前から色々と予定を関係各所と調整して休暇を取得。クロアチアに2週間の海外旅行。そこで出会った北海道のジャガイモ農家のご夫婦。ジャガイモの閑散期には毎年こうして海外を夫婦で旅しているのだとか。


なんと、季節労働とは…そんな時間の使い方もできるのか。


今の働き方とも、生き方とも違う…2週間以上休みを取ることなどできるのは


「新婚のときに」「上司や同僚になんとか無理を言ってお願いし」「現役のうち何度もできることではない」….と思っていたからこそ。


「あれ、働きながら毎年夫婦で海外旅行に行ってる人もおるんだマジで…」と思った記憶がある。


そしてその半年後、北の大地でわしら夫婦は、実際にそのご夫婦の家に泊まらせてもらい、ジャガイモ畑で1週間ほどお手伝いをさせていただいた。


なんと素晴らしい、こんな人生、こんな働き方っていいかもね。とその時妻とも話したのだ。手伝いに伺ったジャガイモの繁忙期はめちゃくちゃ快適な北海道の夏。


結局「北海道は冬は寒すぎる、雪が降るのが嫌だ」という理由で妻の猛反対に遭い北海道は断念したのだが….実はその反対がなければ北海道でジャガイモ農家の修行をしていた可能性が高い。マジで。


だからこそ、自営業という生き方や、より季節労働性の高い「1次産業」に惹かれ、現在こうしてひじきの生産活動に携わっているのではないだろうか。


そして、そうした生き方や働き方に出会うには「(同僚など)他の人が休んでいない時期に」「なかなか休めないだけの期間を」休んでみて、そういった余白を楽しみつつ暮らしている人たちがどうやって生きているのか、というのを目で見て、聞き、そして実際に体験してみることが大切なのだと思う。


脱サラ前の最後の有休消化で参加した10日間に及ぶ「動く家・モバイルハウス製作ワークショップ」に参加していた人たちの中にも自営業的生き方の人が多く「こんな生き方や働き方があるのか…」と自分の生き方の選択肢が今までいかに偏ったものだったのか、ということを思い知らされた。


これも「まるまる1〜2ヶ月休めるうちに、ガッツリ何かDIYでも学べるワークショップにでも行ってみるか」という「ガッツリ休みがとれること」がキッカケだった。


そして、現在住んでいる山口県の周防大島で「お試し暮らし」を10日間したこと、そしてそこでご縁をいただいた方々とのやり取りの中でも「え、生き方の幅ってこんなにも広いの?」は強く感じたことだ。

その時も、なんだかんだと理由をつけて10日以上ガッツリ休みが取れた(金融機関の特性上「5連続休暇」という制度が利用できたためでもある)ことも大きい。


現状の価値観に照らして「さっすがにこの期間は休めねぇよ…」という期間の旅行やワークショップには、面白い出会いが沢山ある。


そしてそこから生き方、働き方の選択肢の広さを学ぶことができる。

少なくとも1週間以上、できれば2週間以上、ちょっと不安になるくらいの期間休んでみるからこそ見つけられるとコトもある。余白を作ると、新しい発見があるのだ。


AIなんかに相談してないで、さっさと休みを取ってインターネットには落ちていない情報を、自分の足で取りに行くべし。


音声配信でもながら聞き



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