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WordPressをやめてWixに移行した理由:事業者が本当に求めているサイト運営とは

更新日:10月4日


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Wordpress、やめました。このサイトもWixで作ったものです。


2018年から両方のプラットフォームでサイト運営する中で、Wixでできることの方が、Wordpressでできることよりも多く、Wordpressの使い勝手が悪いなと思ってしまったためです。


なぜ、WordPressサイトを閉鎖したのか?


これまで、ブログはWordPressでやってきました。


自分の商品である沖家室ひじきや潮風山王にんにく、個人のポートフォリオサイトはWixで、ブログだけをWordPressで別管理でした。ちなみに、Wixでこれだけのサイトが作れます(デザインは、プロのデザイナーにお願いしています)。





なんで別々にしていたかというと、やっぱり「ブログと言えばWordPressでしょ!」「サイト運営はWordpressが王道でしょ!」という先入観があったからだと思います。2018年に最初に開設したサイトがたまたまそんな理由でWordpressだったんですよね。


でも、サイト記事を整理するなかで、「Wix、想像以上に使いやすいぞ。Wordpress使いにくくねえか」「あれ、ブログだけ別管理って、なんか非効率じゃないか?」と違和感を感じ始めました。


「このままだと、もったいないな」そう思って、WordPressサイトを閉鎖して、Wixに完全移行することを決意しました。


WordPress運営で感じていた「見えないコストとデメリット」


WordPressの運営って、なんだかんだで手間がかかるんですよね。


決め手になったのは、友人たちがWordpressでHP運営をしていてとても苦労している様子を目の当たりにしたことでもあります。


【フルカスタムWordPressの問題点】


フルカスタムでWordPressサイトを作るのは、例えるなら「注文住宅を建てる」ようなものです。理想をすべて叶えられる反面、様々な課題が出てきます。


1. 開発業者への依存度が高すぎる

フルカスタムのサイトは、業者がゼロからコードを書いて作り上げるので、その業者以外には手のつけられない「ブラックボックス化」することが多々あります。

ちょっとした文章の修正や画像の変更でも、いちいち業者に依頼する必要が出てきて、時間も費用もかさむ。まさに「業者にハイスペックすぎるものを提供されていて、望む変更に手間と費用がかかりすぎている」という状況です。


2. メンテナンスコストが想定以上にかかる

WordPress本体やプラグインのバージョンアップに対応するためには、業者による保守・メンテナンスが必須になります。この費用が意外と高くついたり、更新が滞るとセキュリティリスクが高まることも。


3. スピード感のある改善が難しい

ビジネスの状況や顧客のニーズに合わせて、サイトの構成を素早く変えたいと思っても、業者に依頼する手間や時間、費用がかかるため、すぐに対応することができません。


特に、店舗や物販など、時期や時代に合わせてサイトを(特に、レイアウトやボタンの位置などを)変えていきたい事業者にとっては、大きな足かせになります。Wixで運営しているサイトは、即日どころか10分もあればできることばかりです。


【テーマ購入WordPressの問題点】


一方、テーマを購入してサイトを作るのは、「建売住宅を買う」ようなイメージです。デザインや機能がある程度決まっているため、手軽に始められますが、これもまた別の問題が出てきます。


1. 自由度が低い

テーマは汎用的に作られているため、デザインやレイアウトの変更には限界があります。テーマが用意しているカスタマイズ機能の範囲内でしか変更ができず、本当にやりたいことができないというジレンマに陥りがちです。


2. サイトが重くなる可能性がある

多くのテーマは、様々なユーザーのニーズに応えるために、多機能になっています。その結果、不要な機能まで読み込んでしまい、サイトの表示速度が遅くなることがあります。これは、ユーザーの離脱に繋がる大きな問題です。


3. プラグインの管理が手間

テーマに組み込まれていない機能を補うために、プラグインを追加していくと、プラグイン同士の相性問題や、バージョンアップによるエラーなど、管理の手間が増えていきます。結果的に、フルカスタムとは別の意味で「プラグインに時間と手間を取られる」状況になります。


4. サポート体制に不安が残る場合も

テーマによっては、開発者のサポートが不十分だったり、アップデートが途中で止まってしまったりするリスクがあります。特に、海外製のテーマや、個人開発のテーマを購入する際には注意が必要です。


これらの問題を経験したからこそ、「年商〜2、3億円未満の中小、個人事業主はむしろノーコードの方が柔軟に運用しやすいのでは」という結論に至ったのだと思います。


「業者任せ」でもなく、「テーマの制約」に縛られるでもなく、自分でサイトを育てていけるノーコードツールは、まさにこれからの時代に求められるサービスなのかもしれません。


記事を書くことよりも、サイトのメンテナンスに時間と心を持っていかれる。「本当はこうしたい」と思っていても「その変更はかなり追加料金がかかります」「時間がかかります」「今からその変更は無理ですね」と言われてしまう...。


「これじゃ本末転倒じゃないか!」って、ずっと思っていました。


Wix移行の決め手となった「4つの理由」


今回の移行は、WordPressで感じていた不満を解消してくれる「Wixの良さ」に気づいたからです。


1. 管理の一元化と回遊性の向上

Wixで沖家室ひじきや個人のポートフォリオサイトを作ってきたからこそ、管理の楽さと、知識がなくても感覚的にできる操作感の良さは身に染みていました。ブログもWixに集約すれば、すべての情報がひとつの場所で管理できる。ホームページとブログの回遊性も上がって、訪問者にとっても見やすくなると感じていました。


2. 記事執筆に集中できる環境。アクセス解析も簡単にできる。

これまでは、ブログ記事を書く時間と同じくらい、サイトの管理に時間を取られていました。サイトアクセスの解析もGoogle Analyticsやサーチコンソールなどと睨めっこ設定もややこしい。

でも、Wixに移行すれば、面倒な管理作業やエラー・不具合から解放されます。アクセス解析もすごく分かりやすいし内容も必要十分。

記事の執筆やメンテナンスに時間を割ける。これが、僕が本当にやりたかったことなんです。


3.通販の運営もトータルで感覚的にできる

これだけで2〜3記事かけてしまうのですが、2020年から通販サイトとして実際に使った感想としてWixは大変優秀であると断言できます。

BASEは簡単だけど、アクセス解析や「商品閲覧率」「購入率」「カゴ落ち率」などが解析できません。正直通販サイトしては致命的です。Shopifyは超優秀だけどカスタマイズが超大変。

Wixはとても便利でちょうどいいです。


4.ノーコードで実現する「柔軟なサイト運営」

正直な話、年商数億円未満の中小企業や個人事業主は、WordPressよりもノーコードの方が柔軟に運用しやすいんじゃないかと最近強く感じています。


僕も沖家室ひじきのサイトを5年運営してきて、季節やトレンドに合わせてどんどんサイトの構成を変えていくことの大切さを学びました。デザイナーと二人三脚で、自分たちでサイトを育てていく。ノーコードのWixなら、それが簡単にできるんです。


WordPressからWixへ!【SEOに強い】サイト移行で知っておきたい3つのこと


ここまで記事を読んでくださった方の中には「WordPressからWixに乗り換えようかな」って考えてる人も結構いるんじゃないでしょうか?


WordPressの管理の面倒くささを知ってるからこそ、Wixのシンプルさがすごく魅力的に見える気持ち、めちゃくちゃわかります。でも、ちょっと待ってください。Wixにも、ちゃんと向き合わないといけないデメリットがあるんです。


メリットとデメリットはどんなにものにもつきものです。ぜひしっかりデメリット、リスク面も知ってから判断してください。


1. Wixの表示速度とSEO:正直どうなの?


「Wixって、サイトが重くてSEOに弱いって聞くけど、ホント?」

こんな話、よく耳にしました。


確かに昔はそうだったみたいですが、Wixも日々進化してて、だいぶ良くなってきています。基本的なSEO設定(メタディスクリプションやhタグの設定など)は、WordPressと同じようにできるようになっています。


ただ、WordPressみたいに、コードをいじって表示速度を究極まで速くしたり、SEOの設定をめちゃくちゃ細かく調整したりするのは難しいです。Wixの機能の範囲内で、どれだけ頑張れるかっていう勝負になるんです。


2. Wixは引っ越す時に大変な「家具付き賃貸マンション」


これが、僕が一番悩んだところかもしれません。


WordPressって、言ってしまえば「自分の家」みたいなもの。サーバーやドメインを自分で契約するから、もし何かあっても、データをそのまま持って、別の場所に引っ越すことができます。データが簡単にエクスポートできます。


でも、Wixは「家具付きのサービスが充実した賃貸マンション」みたいな感じ。住んでる間はめちゃくちゃ快適なんですけど、もしオーナーさんが「もうこのマンションやめます!」って言い出したら、全部をそのまま持って出るのは難しい。


Wixのデータ自体は、サイトのデザインや構造は引き継げません。だから、Wixを長く使えば使うほど、引っ越すのが大変になる。これが、プラットフォームに依存するっていうことなんです。


3. 将来「こうしたい」ってなった時、大丈夫?


今はWixで十分だと思っていても、これから事業が大きくなっていくにつれて、「サイトにこんな機能を追加したい!」とか「もっと複雑なことをやりたい!」って思う日が来るかもしれません。


たとえば、めちゃくちゃ複雑な予約システムを入れたり、大規模なECサイトにしたり。そういう時、WordPressならプラグインやカスタム開発で何とかなることが多いです。


でもWixは、使える機能がプラットフォームの範囲内に限られている。将来の夢や構想を叶えられるかどうか、よく見極めておくことが大事です。とはいえ、やりたいことの原型をWixで感覚的に作っていたら「Wordpressでフルカスタム」する時にも「こんなイメージで」が過不足なく伝えられます。


大したイメージも持たないまま大金をかけてフルカスタムWordpressを作るよりもまずは自分が理想とするサイトのイメージを感覚的に作ってみることが結果的に近道になることも。


それでも、僕がWixを選ぶ理由


デメリットもちゃんと理解した上で、それでも僕はWixを選びました。


WordPressは圧倒的な業界ナンバーワンですが母体であるAutomattic社は非上場企業で、経営状況が外部に開示されていません。一方、WixはNASDAQ上場企業なので、株主として経営状況をウォッチすることができます。


それに、WordPressだとサーバー会社やドメイン会社など、複数の会社とやり取りしなきゃいけない。正直、管理が大変。Wixなら、全部ひとつの会社に任せられるから、そこも楽だなと。


結局のところ、「日々の管理の手間」と「長期的な安心」、どっちを優先するかだと思うんです。


長くビジネスを続けるなら、WordPressの「いつでも引っ越せる安心感」は捨てがたい。でも、その安心のために、毎日サイト管理に追われるのが本当に賢い選択なのか。


日々の手間を減らして、ひじき漁や記事を書くことに時間を使いたい。そう思って、Wixに全部を託すことにしました。


Wix移行後の変化と今後の展望


Wixへの移行を機に、本当に必要な記事だけを選んで移していこうと思っています。余計なものがなくなって、サイトがスッキリしていくはず。ブログもホームページもひとつの場所にあることで、伝えたいことがより伝わるようになるはずです。


あなたにとって最適なのは「誰かに任せる」ことか、「自分で変えられる」ことか?


WordPressもWixも、どちらが優れているっていう話じゃありません。


ただ、僕みたいな個人事業主、小さな会社の事業主にとっては、「誰かに完璧なものを作ってもらう」よりも、「自分で柔軟に育てていく」ことの方が、事業の成長には欠かせないんじゃないかと感じています。


おまけ「すべてWixに統一してから気づいたメリットとデメリット」


使う中で気づいたWixメリット


AIのサイトクロールを簡単に追うことができる


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AI時代はSNSではなく、AIに拾ってもらえる公式サイトの作り込みがマジで重要になります。一周回って公式サイトとテキスト情報大事オブ大事。


WixではどれだけAIに参照されたか、というデータが見られるようになりましたので共有です。


とはいえ逆説的ですがAI時代は「昔から重要とされていることを小手先の技術に頼らず丁寧にやる」ことで評価が上がると思います。ブレずに行きたいと思ってます。


ボタンなどのクリック率が面倒な設定をしなくてもすぐに確認できて、即座に修正できる(CTAを高める努力と改善を超簡単にできる)。


例えば「オンラインショップを見る」というボタンと、「ショップ」というボタンではどちらがクリック率が高くなるでしょうか。ボタンにした方がいいのか、バナーにした方が良いのか、それともリンク文字のままのほうがいいのか....そういう指標を定量的に把握して、データを見ながら改善することができます。


コーディングの知識がなくても、外注先にお願いしなくても感覚的に数分でデザインが変更できる点も相まって本当にすばらしい機能だなと思います。

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