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周防大島の1泊2日モデルコース|島に移住して8年目、本気で勧める「食べて・釣って・泊まる」島時間

  • 6月16日
  • 読了時間: 9分

更新日:6月27日


2018年に周防大島へ移住してはや8年この島で暮らしている、さかえると申します。


普段は、ひじきの漁師をしています。



島の外の友だちや、ひじきを買ってくださるお客さんから、「周防大島って何があるの?」「一泊するなら、どう回ったらいい?」と、ときどき聞かれます。


8年も住んでいると、どの店が本当にいいか、どう回れば一日を気持ちよく使えるか、だんだん分かってきます。ここにお連れしたら間違いないな...、この人にお引き合わせしたら...という具合にです。


そこで今回は、わしが実際にお世話になっていて、自信を持っておすすめできるお店と場所だけをつないだ、1泊2日のコースをご紹介。


一般的な観光ガイドの寄せ集めではなくて、島に住んでいる人間の「島の歩き方」だと思ってもらえたら幸せます。


【はじめに】島の回り方のコツ



ひとつだけ、先に重要な注意事項です。


周防大島は、一周するとおよそ100km(!)あります。車でたっぷり2〜3時間コース...。


次の目的地が40km先で30〜40分かかる、みたいなことがザラなのです...。


東西に細長い島で、玄関口の大島大橋は西のはしっこ。見どころやお店が西から東まで散らばっているので、行ったり来たりすると、それだけで半日が消えてしまいます。


瀬戸内海で淡路島、小豆島に続き3番目にBIG Sizeな島でございます。


コツは、西から東へ、ぐるっと一方向に回ることですがあらかじめルートは決めておくに越したことはありません。


今回ご紹介するこのコースも、初日は西の玄関口大島大橋から入って島の西エリアで遊び、南の宿に泊まる。二日目は朝いちばんに展望台へ登って、海辺へ下りながら北の国道を通って西の橋へ帰る、という順番で組んでいます。


島の全容はGoogle Mapはもちろん、観光協会公式サイトからパンフレットをご覧いただくのがお勧めです。



飯の山展望台で、島を一望



大島大橋を渡ったら、いきなり絶景を訪ねて車でそのまま山を登りましょう(大島大橋もなかなかの眺望です。最大潮流約9ノット、水深約20m。干潮の急流で発生する渦潮は、万葉集にも詠われており、全長1020mの大島大橋の橋上からは迫力のある渦潮を眼下に望むことができます。)。


橋のすぐそば、西側にある「飯の山(いいのやま)展望台」です。


標高263メートルの山の上に立っていて、日本三大潮流のひとつ大畠瀬戸(おおばたけせと)と、いま渡ってきた大島大橋が、きれいに見下ろせます。山頂の近くまで車で上がれます。登り口の道が少し細いので、そこだけのんびり走ってください。


ランチは薪窯ピザの「サルワーレ」

沖家室ひじきもこちらでお求めください。



島の北側を東へ走って、志佐にある「サルワーレ」へ。




オーシャンビューの海辺に佇むログハウスはオーナーご夫婦が土地の開拓から含めてゼロからDIYで作ったお店だとか。


地産地消と無添加にこだわった薪窯のピザとパスタのお店で、料理に使う鯛やベーコンからアイスまで自家製のものがとても美味しいと定評があります。


ちなみにウチの「沖家室ひじき」も置いてくれています。


お店とコラボして作ってもらったメニューもありまして、いちばんのおすすめは「沖家室ひじきとスモーク鯛のピザ」。




ひじきをピザに?と思うでしょうが、これが驚くほど合うんです...。


ほかにも「沖家室ひじきの和風パスタ」や「沖家室ひじきのサラダ」があるので、海藻のイメージがいい意味で裏切られると思います。



気に入ったら、ひじきそのものをお土産に買って帰ることもできます。道の駅では販売しておりませんので、ぜひこちらでお買い求めください。


コラボメニューの誕生秘話はこちらから。今でも誰かに話す時には目頭が熱くなります。


なお、荷物になると思いますので通信販売でのお求めもおすすめです(が、生産者の気持ちとしては、サルワーレでお買い求めいただけると嬉しいなと思っております。)


【注意事項】ランチは予約ができません。かなりの人気店で週末は大混雑が予想されます。当日の朝8時から、オンラインで順番待ちの受付が始まります。島に向かう車の中で早めに順番を取っておくのがコツです。不定休ですのでお店のHPの「店休日」情報を必ずご確認ください。




午後はそのまま船でクルージングと釣り体験。



このサルワーレ、実は船も出していて、オーナーの梅田さん自らがガイドするクルージングと釣りの体験ができます。ありがたいのが、初心者向けの釣り(タイラバ)があること。道具は一式そろっていて、10歳から、最少2名から、ひとり1万1千円ほどで乗せてもらえます。


周防大島の海は、初心者の竿にもアコウ(キジハタ)のような高級魚がかかることがあって、先日も夕方の便でいいサイズが釣れました(わたくしの釣りの腕前でもございます(ドヤ顔))。


冗談さておき、釣りはまったく初めて、という人ほど、その一匹の手応えに驚くはずです。釣り体験のプランには自慢のランチも付くので、「ランチ+午後の釣り」をまとめて予約してしまうのがいちばんスマートだと思います。橋の真下をくぐる1時間ほどのショートクルーズもあって、こちらは小さな子どもやペットも一緒に乗れます。

そして、ここで釣った魚は、ぜひ持って帰ってください。その日の夜、主役になります。




オーシャンビューの露天風呂を「竜崎温泉潮風の湯」で堪能



夕陽を眺めながら入るもよし、翌朝嵩山(だけさん)展望台や島のビュースポットでのんびりしつつ立ち寄るもよし。


10時から21時まで営業しています。10月から3月までの柑橘シーズンは島の名物である「みかん鍋」もお召し上がりいただけます(要予約)。


名前だけ聞くとB級グルメのように聞こえますが、実は本格海鮮鍋です。




一棟貸しの宿「古今せとうち」で、島の夜を独り占め


ひと遊びしたら、南側の宿へ。橘・日前(ひくま)エリアにある「古今せとうち」は、築100年を超える古民家を、和モダンにまるごとリノベーションした一棟貸しの宿です。


露天風呂が付いていて、基本は素泊まり。キッチンと調理道具がそろっているので、昼に釣った魚を、自分たちでさばいて食べることもできます。



夜は、宿に鮨職人を呼ぶ。釣った魚をその場で楽しむ


さて、ここからさらに山場です。昼に自分で釣った魚を、その日の夜、泊まっている宿で刺身で堪能したり、寿司を目の前で握ってもらう。そんなことができるのもこの島ではならでは。


周防大島には、出張で握りに来てくれる鮨屋さんがいるんです。


外入(とのにゅう)の「鮨や大将」は、もともと出張にぎりから始めたお店で、職人が宿まで来て、目の前で魚をさばいて、握って、片付けまでしてくれます。昼に自分が釣った魚を、夜、同じテーブルで握ってもらう。これ以上ぜいたくな晩は、そうそうありません。


久賀の「鮨くぼ田」も、出張をお願いできます。こちらの大将も魚の仕入れと仕込みへのこだわりようは毎回舌を巻くばかりで、海産物のポテンシャルを最大限引き出してくださいます。


どちらも数日前までの予約が必要です。釣った魚を握ってもらえるか、古今せとうちまで出張してもらえるかは、予約のときに相談してみてください。


お店でゆっくり、という日は、「鮨や大将(うみべ)」「鮨くぼ田」はもちろん、サルワーレもディナーは1日1組の予約営業ですのでそちらもオススメです。


そしてもう一品、食卓に「沖家室ひじき」を添えてもらえたら、わしとしては言うことなしです。水で戻してサラダのままいける島のひじきなので、鮨ともよく合います。


二日目は、朝イチ嵩山の展望台へ


二日目は、朝の早いうちに動くのがおすすめです。最初に向かうのは、島の真ん中にそびえる嵩山(だけさん)。標高618メートルの「大島富士」で、山頂の展望台からは360度、瀬戸内の島々がぐるりと見渡せます。夏ならパラグライダーが気持ちよさそうに空を舞っています。


なぜ朝いちばんかというと、日中は車が増えるうえに、山頂までの道がかなり細いからです。すれ違いに気をつかう一本道なので、空いている早い時間に上がってしまうほうが、ずっと気持ちよく景色を楽しめます(週末の日中は行くと後悔するので避けましょう)。


海辺をぐるりとめぐって、橋までの帰路を楽しむ


山を下りたら、あとは海辺の景色を拾いながら、ゆっくり西へ帰っていきます。


和佐にある「星のビーチ」は、穏やかな浜辺に二本の突堤が左右対称に伸びていて、その先に、星をかたどった風向計のモニュメントが立っています。


写真がよく映える場所で、夜は星空の観賞スポットとしても知られています。



そこから小積(おつみ)へ。海辺に立つ朱色の鳥居(厳島神社)が、青い海と砂浜に映えるフォトスポットです。潮の満ち引きで見える景色が変わります。


締めは、海の見えるカフェ「カフェ デ コスタリカ」


その小積に、「カフェ デ コスタリカ」があります。

ロケーション抜群の自家焙煎コーヒー専門店です。


海を眺めながら飲む一杯で、二日間の島時間をしめくくります。


営業は午後のみ13時から17時、火曜はお休みなので、ご留意ください。



もし時間が余ったら、すぐ近くのリゾートビーチ「片添ヶ浜」でのんびりするのもいいものです。


南国のような白砂とヤシの木が並ぶフェニックス並木の浜で、

ただ波の音を聞いて過ごす何もしない時間が、じつは一番の醍醐味だったりします。



あとは大島大橋まで戻れば、ちょうどぐるっと一周です。



おわりに



ここで挙げたのは、どこも、8年この島で暮らしてきて、わしが本当にお世話になっている先輩や、気持ちのいい取引をさせてもらっている人たちのお店ばかりです。お世辞抜きで、自分の家族や友だちが来たら自信を持って連れて行く場所だけを並べました。


周防大島は、派手なテーマパークがある島ではありません。


でも、釣って、食べて、海を眺めて、よく眠る。その当たり前が、ぜいたくに感じられる島です。大島大橋の下で渦を巻く潮を眺めながら、のんびり過ごしに来てください。お待ちしています。


島を訪れるときの注意点と、心構え


【その1】曜日と臨時休業に気を付けるべし


水曜日は、道の駅や多くのお店の店休日です。自然を満喫するぞ...!という場合以外はあまりお勧めできませんが、それはそれで「何もない時間」を楽しんでいただけたらと思います。海辺でお茶やコーヒーを飲んだり、ただただボーッとする....なんて贅沢な過ごし方もみなさんご堪能されています。


【その2】雨が降ったら選択肢が一気に狭まる


島のカフェ巡り、島の小さな水族館「なぎさ水族館」といったところがオススメです。雨量が多い時は自然を満喫するというより島のカフェや飲食店などで島人との交流を楽しむ...という方向に気持ちを切り替えていただくと楽しめるかと思います。


【その3】車移動が基本。夜はイノシシに注意


稀に「バスでも行けるでしょ」という方がいらっしゃいますが本数も少ないですしお勧めできません。ちなみに山道などでは特に夜間早朝、イノシシにご留意ください。晴れの日の星空は筆舌に尽くし難いほど美しい周防大島ですが、灯りが少なく星が綺麗な場所ほど獣が多いです。

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